--http://eco.goo.ne.jp/business/csr/global/clm78.html
「最大多数の最大幸福」は代表制民主主義政治から
筆者の開発しているHSMでは、2009年5月にスウェーデンと日本で「理想の社会調査PartII」を行った。2007年に日本で、2008年にスウェーデンで行った「理想の社会調査PartⅠ」では、自由回答に「あなたが望む理想の社会について書いて下さい」を入れたところ、スウェーデンと日本で共通に「生活の安定」「環境配慮」が出たが、そのほかに日本にはない、「民主主義」「平等」「教育」がスウェーデンで出た。そして「PartⅡ」では、自由回答に「あなたの国の好きなところを書いて下さい」としたら、スウェーデンでは「民主主義」「言論の自由」「平等」が(図)、日本では「自然」「国民性」「平和」「文化」が出た。スウェーデン人は、理想とする社会像と、スウェーデンの好きなところに「民主主義」という共通のキーワードがあり、いずれも国の成り立つ骨格を指摘している。日本人の日本の好きなところは、国のソフト面であって、そのソフトを成り立たせている骨格については思索が及んでいない。
また、民主主義のあり方についての質問項目も入れてみた。OECDが民主主義の不可欠の要素としている「正確」で「透明」で「質の高い」情報が得られているかについては、日本は「得られている」がそれぞれ26.4%、15.2%、15.8%。スウェーデンはそれぞれ48.9%、29.9%、31.7%とスウェーデンの方が高い。
ドイツ人記者マーチン・ケーリング氏は「日本語のブログ数は世界中の英語のブログより多いが、政治的役割がほとんどない」(外国人特派員クラブ機関誌「ナンバー・ワン新聞」2011年1月号)と書いている。筆者が日本とスウェーデンで2009年に「民主主義意識」の比較調査をし、民主主義に必要な「公平・公正」「平等」「機会均等」「透明性」「正論が堂々と通用する」がかなえられているかどうかを問うたところ「いずれもかなえられていない」が、日本76.6%、スウェーデン20.2%であった(本誌2010年1月号参照)。ここに日本社会の民主主義確立の面で遅れがあると思われる。
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「最大多数の最大幸福」は代表制民主主義政治から
筆者の開発しているHSMでは、2009年5月にスウェーデンと日本で「理想の社会調査PartII」を行った。2007年に日本で、2008年にスウェーデンで行った「理想の社会調査PartⅠ」では、自由回答に「あなたが望む理想の社会について書いて下さい」を入れたところ、スウェーデンと日本で共通に「生活の安定」「環境配慮」が出たが、そのほかに日本にはない、「民主主義」「平等」「教育」がスウェーデンで出た。そして「PartⅡ」では、自由回答に「あなたの国の好きなところを書いて下さい」としたら、スウェーデンでは「民主主義」「言論の自由」「平等」が(図)、日本では「自然」「国民性」「平和」「文化」が出た。スウェーデン人は、理想とする社会像と、スウェーデンの好きなところに「民主主義」という共通のキーワードがあり、いずれも国の成り立つ骨格を指摘している。日本人の日本の好きなところは、国のソフト面であって、そのソフトを成り立たせている骨格については思索が及んでいない。
また、民主主義のあり方についての質問項目も入れてみた。OECDが民主主義の不可欠の要素としている「正確」で「透明」で「質の高い」情報が得られているかについては、日本は「得られている」がそれぞれ26.4%、15.2%、15.8%。スウェーデンはそれぞれ48.9%、29.9%、31.7%とスウェーデンの方が高い。
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幸せの尺度.pdf
幸せの尺度: 「サステナブル日本3.0」をめざして (麗澤大学経済学会叢書) 大橋 照枝 著
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